さていよいよ下山開始です。






さて、下山の開始は11時でした。ひたすらに砂埃の中を下ります。
去年は山頂から本8合目までの下りに靴の上に履くゲイター、スパッツを持っていませんでした。
なので靴の中への砂利などの侵入が半端なかったです。
今回はしっかりと反省を生かし、山頂に行く時の荷物にしっかりとゲイターは入れてあります。

去年より体力が温存してあったおかげでしょうか、
思ったよりも膝にこないでスムーズに下れます。
子供達の体調もいいので、ペースは速めです。
11時25分には荷物を預けてある本8合目のトモエ館に到着しました。
ここからは一気に下っていきます。荷物整理と着替えをします。
着替えは、多少肌寒くても薄着になるようにしました。
人がいない隙を見て、ズボンの下のタイツも脱ぎました。
というのも動くと暑くなるのはもちろんですが、
結構下まで行かないと着替えができるようなベンチというか座る場所がないのです。

一気に下まで行くぞ!ということで十分な休憩と水分補給。
30分ほどここに滞在しました。
あとはもうひたすらに下る。単調です。
単調にジグザグと下っていきます。
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雲もあるので展望の望めません。
IMG_5191

去年は長男がこのくだりで眠気の限界を迎えてしまい、
ダラダラとした下山で、ジグザグの1往復ごとに長男が座り込む。
という自体でしたが、今年は超スムーズ!
1年の成長か、昨年の経験からきた反省が生かされているのか。
大人もさほど膝にくることなく、ガンガン下ることができました。
7合目公衆トイレまで70分で到着しました。
これは、山と高原地図に書いてある行程時間よりも15分早かったです。
このトイレを過ぎると単調な下りはひとまず終了。
ちょっと緑が見えてきたりするようになります。
でも、ここが危険で落石よけのシェルターなんかもあるので頭上注意です。

と、言っていましたが、、、。比較的平坦になったここで事件発生。
注意すべきは頭上じゃなかった。
長男が隣を歩いている長女にぶつかりそうになったからと、
足を避けた際に自分のゲイターの紐に引っ掛り転倒。
足をくじいてしまいます。
まだ富士スバルライン5合目までは1時間近くあります。
馬に乗る?なんてことも考えましたが、妻がそれはダメ!と、、、。
高いですしね。
とはいえ、相当痛そうな息子。
一応救急セットの中からテーピングを出して、足首を巻いておきます。
さらに、ストックを渡して足に負荷がかからないように。
くじいた足の側は私が腕を貸して、思いっきり体重をかけてもらうようにしました。

ゆっくりゆっくり足に負担がないように。
痛がっていますが、弱音を吐かない息子。
意地になっているようにも見えますが、
意地になれるくらい根性があるのも嬉しいです。
時々「限界だ。」と口からこぼれますが、
歩くのをやめるとは言いません。
6合目を過ぎて平坦なあたりにくると、自分一人で歩く。
とストックを2本使って歩き始めます。
もちろん引きずっていて痛そう。
遠くに5合目の建物が見えても、嬉しそうにしている余裕はなし。
たまに、「もう限界だ」という声も漏れます。
娘たちは歩けている息子を見て、余裕そうじゃん。
なんて言っていますが、そこに怒る気力もない息子。
かなり必死そう。
(とはいえ、脂汗をかいているわけでもないし、熱感もほとんどなく
骨折の疑いはなさそうな状態でしたので、私も余裕そうかな。とは思っていました。)
なんとか、5合目に到着!
他の子達はお土産を見にいきましたが、息子は座って休憩。
買ってきたソフトクリームを食べて待機。
父としては息子が意地になれたこと、最後まで弱音を吐かずに頑張れたことが
うれしかったです。
とんだ災難だったかもしれませんが、息子の強くなったのが見れてよかったと思ってます。

ここから富士山パーキングまではまたバスです。
ここも時間帯によっては早めに並ばないと、乗れなくなる可能性がありますし、
場合によっては補助席で帰ることにもなります。
さて、バス酔いのある娘二人ですが、さすがに疲れていてすぐ寝ちゃうだろうからと、
酔い止めは飲みませんでした。
そうしたら、長女は寝られなくてバス酔いしちゃったみたいです。
というのも、長女は通路側に座っていたのですが、
補助席に人が来て、しかもその人がちょっと妊婦さんぽかったらしいのです。
もし寝てその人に寄りかかったら大変だ。と、変に緊張して寝られなかった。そうです。
おかげで富士山パーキングについてから、しばらくそこで酔いが治るまで待機です。
ここで暑いので自販機でアクエリでもと思いましたが、
さすがの暑さかアクエリやポカリなどの飲料は全て売り切れ。
まさかの下山後の飲み物問題でしたね。
ま、炭酸飲料でスカッとするようにはしましたが。

ちょっと酔いが治ったのを見て近くの温泉へ。
去年も行ったふじやま温泉というところへ。
料金高い!
設備とかお風呂はバッチリなのでいいんですけど料金が高い、、、。
子連れにはちときついです。
とはいえ、富士山駐車場からかなり近いし、そのまま河口湖ICに行くにも便利なので
ここで富士登山の疲れを癒します。

で、のんびりとお風呂に浸かっていると息子が一言。
あ、足治った。
え?んなばかな?と思いましたが、確かにやや引きずっているものの
まあまあ普通に歩けています。
半分息子を担ぐようにして下山した苦労が思い出されますが、
まあよかったよかった。

長女の山小屋での気持ち悪さ。
事前の予習でどうすれば山小屋で気持ち悪くならずに寝られるか。
気持ち悪くなった後にどうすれば良いかを知っておくこと。

次女の腹痛。
こどもの状態をしっかり見極めて、登るか降りるかの判断が必要でした。

長男の足のくじき。
無理をさせず、でも本人の頑張りを励まして応援すること。

とまあ、それなりのトラブルはありましたが、
結果としてはオーライ!
何よりも天候に恵まれたし、気持ち良い日の出も見られた。
いろんな辛いことから逃げようとしていた息子が
意地を張って最後まで下山できた。
わずか二日の登山で多くのものを得ることができました。

次は持っていったものなどの紹介ができればいいかな。
お読みいただきありがとうございました。
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